30年代のリゾートファッションをポワロで見る
「名探偵ポワロ」はアガサクリスティの、エルキュール・ポアロが登場するミステリー小説をテレビドラマ化したもので、吹き替え版がNHKで時々放送されるので、皆さん一度くらいはご覧になっているのでは?
全話に渡り時代設定は1930年代中盤です。電気はもちろん、電話、自動車は普及しはじめ、アールデコの流行は続き、スカートの丈は20年代と違って長くなった時代です。
今回はポワロが滞在した避寒地で起きた「砂に書かれた三角形」の回のファッションを見てみましょう。登場する人々は、大恐慌の傷跡が残る時代にもかかわらず、旅行に行ける裕福な方々です。
旅行先でもきちんとした装いです。現在とは違います。
左の男性のサファリジャケット風に、当時普及しだしたサングラス、スカーフ、右の女性のボタンの大きさが当時らしいですね。
男性のスカーフのアップ。
帽子はボーターハットに、ネイビーの上下、白のベルトと靴が爽やかです。
フレアーなパンツとブラウスの組み合わせ、右はカクテルドレス。30年代にしてはちょっとセクシー(TVなので)。
去年、ウチの店で上の写真のような30年代の男性の水着を扱っていたとき、20代のお客さんは男性の水着として信じてくれませんでした。ホントに着てたんです。
もちろん、これらは当時の30年代当時の服ではなく、30年代の資料と、ビンテージショップから探してきた服を元に作ったのを着ているのですが、ほんとに30年代に撮影されたかのようです。
リゾート地が舞台なので、登場人物は自分で荷物を持ったりしません。昼と夜で服を変え、夜は男性はタキシード、女性はカクテルドレスです。
大きなタンスのような、モノグラムの旅行鞄に服を詰めて、こんな休暇を一度過ごしてみたい。
オーナーがコーディネートした
1910年代の男性サマーファッションもご覧下さい。
By ヒデキ
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