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先週ジーン・ハーロウ風コーディネートをご紹介しましたが、古い映画に詳しい私の友人ですら、ジーン・ハーロウは知らないと言っていました。なので、彼女のご紹介です。



30年代を代表するような大スター女優だったのですが、ベティー・デイビスや、マレーネ・ディートリッヒ、グレタ・ガルボ等に比べ、日本ではそれほど知名度が高くないようです。

ジーン・ハーロウ（Jean Harlow 1911年3月3日〜1937年6月7日）は40年代のラナ・ターナー、50年代のマリリン・モンロー以前に、30年代の、ハリウッドで最初のグラマラスなセックスシンボルとして、そして26歳という若さで亡くなった悲劇の女優としても有名です。




1927年16歳でハリウッドで仕事を始め、19歳の時に大富豪ハワード・ヒューズのエージェントだったアーサー・ランドーに素質を見いだされ、ハワードヒューズがプロデュース兼監督した映画「地獄の天使」のヒロインに抜擢され、19歳とは思えない性的魅力で、一躍スターに。
男を惑わすような役柄が多かったのですが、1392年にMGMに移籍後は、批評家からも認められる役者に。クラーク・ゲーブルと相性が良く、「秘密の6」(31)、「紅塵」、「春の火遊び」(33)、「支那海」(35)等6本の映画で共演。
「晩餐八時（ディナー・アット・エイト）」(33)ではコメディエンヌとしての素質を披露。代表作は「地獄の天使」(30)、「プラチナ･ブロンド」(31)、「紅塵」(32)等。

2004年の映画「アビエイター」で、「地獄の天使」のプレミアで、レッドカーペットでレオナルド・ディカプリオ演じるハワードヒューズが、グエン・ステファニーが演じたジーン・ハーロウと一緒に歩くシーンがありました。


子供の頃起こしたしょうこう熱が原因で、時間をかけて彼女の健康を蝕み、腎臓を悪化させ、治療しなかったことから、1937年、26歳の若さで亡くなりました。
（当時クリスチャン・サイエンスを信仰していた母親が、信仰が病気を治すとして、ジーンを医者に診せずに死なせてしまったという説もありますが、信仰していたものの、ジーンが治療を受けるのを反対しなかったという話も残っているようです）
彼女の早い死以外に、2番目の旦那の拳銃による自殺というスキャンダラスなエピソードもあります。

ジーン・ハーロウと言えば、プラチナブロンドのヘアー、細いカーブの眉毛、ぽってりした赤いリップ、そしてほくろです。30年代に初めて流行した、体のラインが綺麗にでるバイアスカットのドレスを映画の中で良く着ていました。


アメリカンウェーブには、ジーンハーロウがモデルの帽子ディスプレイ用の石膏製のヘッドがありました。ある日高い所から誤って落とされ、破片になりました。


悔やまれます。

ヒデキ