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1700年代18世紀、大変貴重な男性の正装「アビ・ア・ラ・フランセーズ（Habit à la française）」と呼ばれるスタイルのを取り入れたスーツです。

アビ・ア・ラ・フランセーズとは、当時、フランスの貴族や上流階級で流行した上質な素材、ゴージャスな刺繍や飾りが施された、コート、ウエストコート、ブリーチズ（膨らみを持った丈の短いパンツ）で構成された男性用の正装でした。

さて、商品の説明です。

コート、ウエストコート、ブリーチズの3点で構成されています。
丁寧な刺繍入りロングシルクコーロ（あるいはジャケット）、前あきは贅沢で豪華なラインストーンのボタンで留められています。このラインストーンはペーストと呼ばれる、当時疑似ダイヤモンドとして開発された特殊なガラスで、アンティーク的な価値があります。


ウエストコート（ベスト）は前身ごろがシルクで、こちらも刺繍がされ、ペーストボタン付きです。


ブリーチズ（パンツ）の表地はシルクで、裏地はコットンです。前開きはパネルフロントでボタンで留められています。丈はフルレングスでは無く、脹脛の途中までで、裾は結び紐でピッタリ留めるようになっています。


どれもミシンが発明される前のため、全て手縫いです。
1700年代、アビ・ア・ラ・フランセーズの商品詳細情報
詳細画像はリンク先のフリッカー（フォトアルバム）でご覧くださいね。


映画「アマデウス」より


マリーアントワネットもこの時代


独立前のアメリカです。テレビのドラマシリーズの「ジョンアダムス(John Adams)」。

こちらは、ジャケット、ベスト、パンツの3点はアビ・ア・ラ・フランセーズと同じですが装飾はありません。ジョンアダムスは弁護士、両横の男性は役人で、彼らの当時の正装。さらにイギリスの影響が強いため、全体的に地味です。

（ドラマは西洋史に疎い僕も引き込まれる秀作でした。
輸入になりますがブルーレイ版がアマゾンで購入可能らしいです。）

服飾辞典、あるいは博物館でしか見られないような服ですが、アメリカンウェーブで普通に販売中です。
1700年代、アビ・ア・ラ・フランセーズの商品詳細情報


ファッションスクールのアーカイブとして、又はデザインのアイデア取りとしていかがでしょうか。
山本耀司/Yoji Yamamotoの、Spring/Summer 2011コレクションでもアビ・ア・ラ・フランセーズスタイルが取り入れられています。詳しくはリンク先ご覧ください。



ヒデキ

※こちらの商品は販売済みです。