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HELP ヘルプ ~心がつなぐストーリーの衣装をチェック

2012年04月17日

皆さんお久しぶり、もう春ですねサクラ。ヒデキです。

現在公開中の「ヘルプ ~心がつなぐストーリー」のご紹介です。
HELP ヘルプ ~心がつなぐストーリーの衣装をチェック

2009年に出版され、当時ベストセラーになった同名の小説の映画化で、当時私の身近にいたアメリカ人達、特に南部出身の女性がとても興味深い本だったと熱心に語っていたので、なんとなく覚えていた作品でした。
作品の時代背景は1960年代初め。ファッションも注目の作品です。


1960年代前半、大学を卒業したユージニア(エマ・ストーン)が故郷のミシシッピ州ジャクソンに帰ると、友人達は結婚、出産し、黒人のメイドを雇い、専業主婦を楽しむ生活を送り、それとは逆にライターを志す彼女は新聞社で働き始める。友人達の黒人メイドに対する扱いを見て、黒人達の置かれている状況を知り、それを出版して世間に公表すべく、なかなか口を開かない黒人達にインタビューし、やがてその本が出版される・・・というストーリーです。
(映画のタイトルのHELPは「助けて~!」ではなく「手助け」という意味です。)

アメリカの、特に黒人の人口比率の高い南部では、中流以上の白人の家庭は黒人のメイドを毎日、あるいは週数回の契約で雇い、料理、掃除、家庭によっては子育もしていたそうで、当時住む地域も社会的交流もほとんど無かった白人と黒人ですが、彼女達が白人宅で働く事によって、生活の深いところにまで関わってそうです。
現在50才以上のアメリカ人に聞くと、「うちも雇っていたよ」とか、「面倒を見てくれた」という話を聞きます。
ただし、まだまだ黒人は差別されいた時代なので、待遇は良くなかったようです。
(現在のアメリカのメイドは、不法移民の南米出身者が多いようで、また超が付く高所得者は、将来を見越して子供に中国語を教えるために、中国人のナニー(子守り)を雇うこともあるそうです(かなり少数ですが)。すごいよね)

当時は好景気だったアメリカ。女性たちは50年代後半に引き続き、フルスカートワンピースを着ています。
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フルスカートドレススタイルがピークで美しかった時代。大きく開いたネックライン、ファスナーの位置は後ろのセンター、トップはフィット目、スカートはプリーツたっぷり。このシーンはランチを兼ねた若い主婦の交流会のシーンですが、服が華やか(実際にちょっとした集まりでもきちんとした服を着て出かけていたらしい)。
60年代初めなのでヘアーは盛り系に変わりつつ。そして数年後にはファションが劇的に多様化します。

こちらはユージニアの衣装。こちらに似たお洋服はアメリカンウェーブで扱っております。
シャツスタイルワンピースは私の好きなスタイルの一つで売れ筋。スカートの丈を調整したり、ベルトを加える事によって、今年っぽく着こなせますよ。さすがに、右の大きな飾りボタン付きジャケットとワンピースのセットのようなスタイルは、なかなか入手が難しいですが、入荷すると確実に売れるアイテムです。

HELP ヘルプ ~心がつなぐストーリーの衣装をチェック

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出演は主人公の一人の黒人のメイド役にビオラ・デイビス(右)、口は悪いが料理の腕は確かなメイド役にオクタビオ・スペンサー。
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帽子のネットが50年代らしいですね。ワンピースも50年代らしくパターンがマッチしたベルト付きのシャツスタイルワンピース。

メイドにインタビューするライター役に現在人気上昇中のエマストーン。若手の注目女優で、夏公開のスパイダーマンのヒロイン役。私の最近好きな女優です。
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大きなカールは当時の流行最先端。


大きなカールは、写真のでかいカーラーと、掃除機あるいはスチーマーのような謎の機械で作られます。
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カーラーを巻いているお母さん役の女性は、ザ・ホワイトハウス(West Wing)で報道官役だったアリソン・ジャニー。そしてメイドが制服を着ているのと、白いストッキング姿にびっくり。


白人の孤独で精神的に不安定な主婦役のジェシカ・チャステインは少しずつ頭角を現して来た演技派女優で、今後主役クラスで出演作が増える事でしょう。
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他にエマストーンが母親のように慕ったメイド役にアメリカの伝説的な黒人女優シシリー・タイソン、エマに執筆を進めるニューヨークの編集長役にメアリー・スティーンバージェン等々、知る人ぞ知る演技派ばかり。

オクタビオ・スペンサーは、名前のある役を演じる事が少ない一般的な普通の女優で(例えばキューティ・ブロンド/ハッピーMAXのセキュリティー役で数十秒のみ出演)、初ノミネート、初受賞のアカデミー賞のスピーチはあまりの緊張のあまり、「ごめん、ありがとう、ごめん」を繰り返して泣きっぱなしで、こちらももらい泣きしそうでした。
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各賞の主演女優賞にノミネートされたヴィオラ・デイビスは、毎回違うウィッグで登場、左が地毛で、右がウィッグでした。
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原作はキャスリン・ストケット、脚本監督は彼女の友人で、出版される間に映画化権を得たテイト・テイラー。原作は持ち込んだ60社のエージェントに断られて、このまま出版されないより脚本の原作にでもと思って、テイトに読ませたんだそうです。

衣装も、時代背景もどれも気になる映画で、おすすめです。

ヒデキ

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Posted by AmericanWave at 20:57│Comments(0)Movie
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