ビンテージのある生活　ビンテージショップ アメリカンウェーブ American Wave 沖縄

ウサーマ・ビン・ラーディンの捕獲・殺害の過程を描いた『ゼロ・ダーク・サーティーン』で主演女優賞にノミネートされたジェシカ・チャステイン（Armani Prive）。

レッドカーペットでは銅の（もしかしたら銅色のファブリック）上にピンクのビーズで覆われていると言っていました。見るからに高級そうな素材です。40年-50代のリタ・ヘイワーズやマリリン・モンローを思わせるクラシックビューティーな仕上がりですね。
過去に私が『HELP』を取り上げた時「今後主役クラスで出演作が増える事でしょう」と5-7年後の未来のつもりで書きましたが、こんなに早く主演ノミネートクラスの女優になるなんてね。監督は2010年に『ハートロッカー』で女性初監督賞を受賞したキャサリン・ビグロー。

そして『世界にひとつのプレイブック（Silver Linings Playbook）』で主演女優賞を受賞したジェニファー・ローレン（Dior Haute Couture）。

ボコボコした素材とシルエットで、もはやアートの展示作品に近く、普通に着ると「紙のドレス？」と言われ失敗しそうなドレスですが、結果は美しく似合っていますね。スカートのシルエットが18世紀フランス風で秀逸です。歩きづらかったようで、受賞の際階段でつまづいていました。彼女、なんと2010年にも20歳で主演女優にノミネートされた才能のある若手女優。去年はアメリカ中の若者に話題になった『ハンガーゲーム』でも活躍（余談ですが「バトルロワイヤル」似とアメリカ人にさえ言われた）。

アナ・ハサウェイは『レ・ミゼラブル』で初アカデミー賞である助演女優賞を受賞（Prada）。

シャーリーズセロンと同じくレッドカーペットのファッション番長ですが、今回はディファニーのネックレスに歯がゆさを感じるコーディネートと話題に。ティファニーを付けなければいけない大人の事情があったのかもしれません。それにしても小顔なので、顔のパーツが大きくみえますね。
（このタイプのドレスのネックの高さには、あえてアクセサリーを付けないほうが良い場合もあるということをアメリカンウェーブで私は学びました）。彼女が演じた役にはスカーレット・ジョハンセンもオーディションを受けたそうです。

同じく『レ・ミゼラブル』組のアマンダ・サイフリッド（Alexander McQueen）。

普通に美人な若い女優かと思っていたら、エンタメの盛んなニューヨーク出身だけあって、ティーンの頃からモデル、並行して演劇のレッスンと歌のレッスンと、地道に努力してきたようです。この人はモデル顔なので、動画でみると美人だけどちょっと変わった顔に感じますが、ファッション誌で見るとドール系モデルのカテゴリーに収まる人で、服が生きます。

ハル・ベリーはボンド50周年記念トリビュートのために、ボンドガール風な強いイメージのドレス（Versace）。

シャーリー・バッシーがステージで76歳とは思えない声で『ゴールド・フィンガー』(1965年)を歌い、スタンディング・オベーションを受けてました。

ベン・アフレック（Gucci）のワイフのジェニファー・ガーナーはカスタムメイドのグッチ（Gucci） 。

肌の色とダークバイオレットのドレスの色が素敵にマッチ。20代の方には馴染みがないかもしれませんが、ドラマ「エイリアス」（2001-2006）で一躍人気女優になりました。
ベン・アフレックがプロデュース、監督、主演した『アルゴ』は脚本、編集、そして作品賞を受賞。「98年にグッドウィルハンティングで受賞したときには、最初で最後の幸運だと思っていたから、また受賞出来て非常にうれしい」とスピーチ。

ジェニファー・ガーナーと同じ「エイリアス」に出ていたブラッドリー・クーパーは『世界にひとつのプレイブック（Silver Linings Playbook）』で主演男優賞にノミネート。

毎年、素敵な男性ランキングの上位5位以内に選ばれる俳優です（隣の女性はお母さん）。
写真はエイリアスに出ていた頃

『愛、アムール』主演女優賞の最高齢を記録したフランス人のエマニュエル・リヴァ（Lanvin.）。

本人は年齢的な理由でこのドレスを選んだと思いますが、結果的に気品と貫録が別次元で素晴らしいです。ところで、『愛、アムール』は外国語映画ながら、作品賞にもノミネートされたので、ぜひ見たい期待の映画の一つです。

ゾーイ・ザルダナは2003年に亡くなった伝説のジャズシンガー「ニーナ・シモン」の伝記映画の撮影を終えたばかりとインタビューに答えていました。

今回はストラップレスのドレスやガウンが多かったですね。ビンテージのドレスを着ていた女優がおらず、ちょっと残念でもありました。色は明るめで、ヌードカラーが見られず、そして昨年まで大流行だったプラットフォームハイヒールがほとんど見られなくなりましたね。

司会のセス・マクファーレンは日本ではほとんど無名ですが、アメリカではヒット大人向け風刺アニメの「アメリカン・ダッド」の制作/脚本/声、話題の下ネタ炸裂映画「テッド」の制作/脚本/テッドの声で有名なマルチタレントで、作詞作曲、歌もできるので、一昨年くらいからメディアへの露出が増えた人です。ハンサムで素敵な笑顔から出る危険なジョークは、その好印象さでなんとなく許さている気がする人です。

私は9の作品賞ノミネートの中で「アルゴ」「リンカーン」「レ・ミゼラブル」を見ました。「アルゴ」は1979年に起きたアメリカ大使館人質事件の実話をもとに脚色された映画で、イランのアメリカ領事館から逃げた6人を、新作偽B級SF映画「ARGO」の撮影場所を探すカナダ人クルーと偽りイランから脱出させる、当時大人だったアメリカ人でさえも知らなかった、「奇想天外」という言葉が合う作戦の映画化です。映画なので脚色はあるものの、細部まで気を抜かずに作り込まれ、見ている側も緊張のあまり椅子から立ち上がってうろうろしたくなる映画で、とても良かったですよ。男性のモミアゲ、メガネのフレーム、茶系の配色、もっさりしたヘアースタイル等、70年代末のファッションにも注目の映画です。
カナダ大使役には、これまた「エイリアス」や「タイタニック」に出演していて、ブロードウェーのミュージカル俳優出身で最近同性愛をカミングアウトしたヴィクター・ガーバー（カナダ生まれ）が演じています。


アメリカンウェーブのドレスもご覧くださいね。

ヒデキ
（元スタッフ、時々ブログ書いています）